ML-POWDER 2002年スキー活動記録
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1.黒姫山  堀、勝又
 31日〜昨日3日まで戸隠方面へ。
師橋さんが戸隠山荘に居たので下山連絡先をお願いし、元日の1日のみ黒姫山に行ってきました。
積雪はまだ不十分でしたが、新雪の静かな初滑りをすることとができました。
その後は2日〜3日と大荒れの天気だったので、戸隠神社への初詣、戸隠スキー場での下りラッセルなど、山荘ベースでのんびりと過ごしました。
・山域・山名 : 頚城・黒姫山
・日程 : 1月1日
・天候 : 晴れのち雪
・ルート : 戸隠大橋〜黒姫外輪山・往復
・概要 : 
 31日は午後から黒姫スキー場で足慣らしをし、いつもの富岡で年越しそばを頂いた後、戸隠スキー場の駐車場(下段)で満月に輝く戸隠連峰を拝みながら車中泊。
 翌朝、スキー場の食堂で朝定を食べながら、北ア〜妙高山が一望。
いつものように大橋から入山。 林道から尾根に取り付いた頃から、雪が降り始めるが、前日のトレースに助けられ、外輪山へ。 疎林の斜面を気持ち良く一滑りしたところから左の谷側を滑るが積雪が少なく、ブッシュがうるさい。 また、傾斜が緩いので、下りラッセル状態になりそう。往路の尾根に戻り、登りのトレースを利用しながら林道まで下る。 このルートは降雪後に滑降するには傾斜が緩すぎる。
となんだかんだ言っても、山に身を置くだけで満足。 やっぱり、山はいいなー。2002シーズンの初滑りでした。
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2.佐渡山  堀、福田(忠)、勝又、縣X2、田宮
・山域・山名 : 頚城・佐渡山
・日程 : 1月5日
・天候 : 雪
・ メンバー : 縣X2、忠、田宮、勝又、堀
         現地で出会った鳥山さん他6名(長野周辺の方々)と合同
・ルート: 大橋〜佐渡山南尾根1670付近往復
・概要 
 とにかく林道から猛ラッセル。12名のラッセルをもっても、1670付近まで5時間以上を要する。
そんな状態だったので、下りもほぼラッセル、、、。 そんなんでも、山は楽しいのが不思議?
 そして、この日は念願の「富岡」に宿泊。 食べきれないほどのごちそうと、そのまま布団で寝られる幸せ。
これも、日ごろ厳しい山?と車宿泊or駐車場テント生活があっての幸せか?
年に1、2度はこんな山行もいいですね。
追:共同で用意した星野道夫の写真集もこの場でお渡しすることができました。
  あらためて縣君ご夫妻にお祝い申し上げます。
東北の山も良かったですが、やはり甲信越の山はいいですなー。ふるさとに帰ってきたという気分でした。
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3.鍋倉山  師橋、福田(忠)、福田(仁)
・日程 : 1月12〜13日(雪洞1泊)
・山名 : 鍋倉山
・メンバー : 師、忠、仁
・ 概要
1/11  夜離京−温井の車道終点にて仮眠
1/12  温井〜鍋倉小屋上(雪洞)
  鍋倉小屋を素通りし、10分ほど上の尾根取付付近に雪洞を掘る。
2時間ほどで2DKの泊まり場完成。頂上に向かうがすぐに雨!が降り始め、頂上は取りやめ、少し下って小屋の除雪を手伝う。 雨が本降りとなり、ずぶぬれになってしまい小屋のストーブで乾かしついでに一杯ご馳走になる。暗くなってから千鳥足で雪洞帰着。
1/13 雪洞〜鍋倉山〜温井
寝過ごしてしまい、9時ごろ雪洞発、小雪の中頂上を往復、雪質悪く、ATOMICとTRABは上部は、クラストを破らずに何とか滑ったが細いBDを持ってきた仁君は苦労をしている。下部では皆もぐってしまい滑りにならず。 温井の樋口宅(小屋メンバーの知り合いで道楽で蕎麦畑まで持っている趣味人)で蕎麦の大盤振る舞いのもてなしを受ける(この日のメインイベント)。 すっかり出来上がってしまい、すぐ下の湯滝温泉で酔いを覚まし、八ヶ岳泊。
1/14  帰京
  以上、パウダーはどこにもありませんでしたが、おいしかった報告です。
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4.美ヶ原高原  田島(XC)
 1/12〜14で、美ヶ原にてクロスカントリーと白樺湖(2in1スキー場)でゲレンデボードしてきました。
 [概要]
  1/12 5:30拝島出発、9:00和田宿ステーション到着、10:00和田役場より送迎バス出発。
     美ヶ原高原ホテルへ。 ホテル前で、ワイン、チーズ、パンで昼食後、XCで散策。
     12:00〜15:30頃まで歩き回り、その後、ホテル近くの坂でXCでの滑降練習(ボーゲン)。
     全然曲がれず苦戦。尻餅付き捲り。
   1/13 朝食後、美ヶ原高原美術館方面へ散策。
     ホテル前で、野菜うどん(昼食?10:30頃)食し、13:30送迎バスにて和田役場に戻る。
     白樺湖の国民宿舎 蓼泉閣(りょうせんかく)へ移動。 移動途中で、2in1スキー場にて軽く滑る。
   1/14 2in1スキー場にて1日スノーボード。
 [感想]
   XC、初めてでしたが、とても楽しめました。 何と言っても、あの軽さが魅力。 スノーシューよりも格段に速く移動できる気がします。
  スノーシューにはまた別の面白さがありますが。 XCの板が欲しいな〜、と考え中です。
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5.高妻山周辺  堀、勝又、田宮
 高妻山は遠い・・・。
雪質、登滑降ルートの懸念事項から高妻山は断念しましたが、3日間天候に恵まれ、良い山ができました。
12日の気温上昇と風の影響で雪質は今一つだったものの、14日最終日は厳冬期の無風快晴。
1月週末の希少な好天を捕まえることができました。
・山域・山名 : 頚城・高妻山周辺
・日程 : 1月12日〜14日・2泊3日
・メンバー : 田宮、勝又、堀
・概要
  1/12(晴れ後曇り)
  大橋〜氷沢川BC〜佐渡山往復
  大橋で堀米さんを含むシーハイルメンバーと出会い、佐渡山鞍部まで。 快晴のブナ林が気持ちよく、小春日和に雪と気が緩む。 我々は氷沢川にBCを張りを足慣らし佐渡山往復。 稜線で北風に吹かれるが、今期は黒姫、佐渡山と1度も登頂しておらず、向かい風に逆らうように今期初の登頂。
  BCへの登り返しを嫌い、往路の尾根を少し下ってからBCに滑り込んだ。 所々、クラストしていたがPOWDER部分を狙いながら気持ちよく滑降。 氷沢川BCにそのまま滑り込む。稜線の風が嘘のように無風。
 1/13(曇り時々晴れ)
  BC〜1912尾根〜高妻-乙妻間2297〜コル〜北東面〜氷沢川〜BC
  睡眠不足解消のため前夜19:00就寝したにも関わらず寝坊。 昨日の日射と気温上昇を考慮してルートを検討した結果、高妻山を諦め高妻-乙妻コルからの北東面の雪質に賭ける。
  今回は登路に1912尾根を利用し、高妻-乙妻間2297に突き上げる。 稜線はカメラを構えるのが困難なくほどの強風で、雲海から時々姿を見せる高妻山に向かって夢中でシャッターを切った。 そして、期待の北東面は? 数ターンしてはズボッ、、、、。 ウインドクラストの手強い斜面に皆苦戦、、、。
 1/14(晴れ)
  BC〜五地蔵山往復〜大橋
  朝、無風快晴!昨日の教訓を生かし?北面樹林帯狙いで五地蔵山に向かう。 この日は透明度が素晴らしく、無風快晴の山頂からは目の前に高妻山、北アは後立・剱・立山・赤牛?、遠くは越後、飯豊の山々を望むことができた。 1月の無風快晴山頂など滅多に出会えないので、長い長い休憩後、よーし、今度こそ、、、が、しかし、北面樹林も雪質の変化が激しく、疎林部分を狙って滑ると、決まってズボッ!。惨敗とはいかないまで
も、、、。 
 気を取り直し、BCでのんびりと青空のブナ林を楽しんだあと、往路の佐渡山鞍部経由で大橋に下山した。 意外にも下りの尾根の東面が雪質が安定していた。 降雪、気温、日照、そして、風。今回もまた良い勉強になりました。 
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6.乗鞍・富士見岳(中退)  堀、縣(直)、佐藤(礼)
 副業貫徹+週末スキーで治りかけていた風邪がぶり返し、今日は自宅療養中。銀座の?風邪はしつこい。
・山域・山名 : 乗鞍・富士見岳
・日程 : 1月19日
・天候 : 晴れ、無風
・メンバー : 縣、堀、佐藤(礼)
・ルート : スキー場〜位ヶ原〜尾根2650付近〜コルからの沢滑降〜冷泉小屋経由スキー場
・ 概要
  前日に副業で貫徹だった堀と慢性寝不足の縣が寝坊。 テントの外は無風快晴(しまった!)。
スキー場トップを10:00過ぎに出発。 雪の状態は最悪で20cm以上のアイス層+大きな縦縞。 この状況を予想していなかった為、3人ともクトーなし。 初シール登高の佐藤さんは悪戦苦闘で位ヶ原14:00。 位ヶ原からもアイスではあるが、縦縞はなく、行けるところまで尾根を行く。
 2650付近まで登り、15:00富士見の沢に滑り込む。 期待のパウダーは何処にもないが、フラットアイスバーンを快適に位ヶ原山荘まで。ここから切り開きに戻るか迷ったが、冷泉小屋経由に賭ける。 しかし、これが裏目にでて、縦縞横断の連続。 ゲレンデに戻った頃には皆、膝がガクガク。
・その他
 乗鞍のいつもの駐車場にある施設が夜間、無料仮眠所に。
今回は気付かず、テントとしたが今後は使えそう。
 翌日20(日)は八方尾根スキー場に雪の偵察。 無風快晴、逆転層でスキー場トップが暖かい。周りに見える斜面は乗鞍同様、全て縦縞。
 帰りにブンリンで佐藤(礼)の装備を補強(リターンスプリング+クトー)。 ブンリンで先週佐渡山で一緒にラッセルした乗鞍帰りにスキー用ヘルメットを買いに来ていたキオラ他の方々と出会う。 堀もスキー用メット購入。
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7.平標山(中退)  田宮、縣(直)、縣(や)、堀、佐藤(礼)
 土曜日帰りで平標に出かけました。
先週、先々週の雨&高温の影響は上越にもやはり影を落としていて、平標はアイスバーン2層の上にパウダーが乗っている状態でした。
・日時 : 2002年1月26日(土)
・参加者 : 縣*2、堀、モーグラー佐藤さん、田宮
・ 活動
  7:00 元橋に集合。8:00より歩行開始。 ヤカイ沢の右となりの尾根を登る。傾斜がきつくなった付近より下地のアイスバーンが固くなり、ずり落ち始める。
堀君はシールのみで、佐藤さん、田宮はクトー付きで進む。縣*2は、やよいさんがクトー持っていなかったため途中で登行中止。 堀*佐藤*田宮は稜線まで進むも、稜線のちょつとした鞍部をゴールとした。
 滑りは下部はそれなりに楽しい。先週の乗鞍岳で苦汁をなめた佐藤さんはこれでも御満悦。 下部で縣*2と合流。休憩の後、ヤカイ沢側の尾根を登り、楽しい部分のみをもう一度滑る。 堀君と田宮はこの時、目の前で面発生の雪崩を目撃。観察してから下った。 13:00活動終了。
 猿け京温泉経由で帰宅(猿け京温泉の公衆浴場発見)。 この日は、平標の主:RSSAの鷹嘴さんが入山しており、情報が得られた。 1月に平標がアイスになったのは過去10年なかったとの事。下部で芽吹いてしまった猫柳を見掛けた時、これは鷹嘴さん情報の証しなのかと考えてしまった?
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8.四阿山  佐藤(単独)
・山名 : 四阿山
・日程 : 2月2日
・メンバー : 佐藤(単独)
・天気 : 晴れ無風 (遠く北アルプス連峰、妙高、戸隠、浅間山が見渡せました)
・ルート : 四阿高原ホテル発(AM10:30)〜四阿山頂着(PM1:30)〜四阿高原ホテル着(PM2:30)
 天気にも恵まれていたため、多くのパーティーが入山しており、トレースがばっちり出来上がっていました。
お陰で予定時刻より随分早く登頂できました・・・例年より雪は多く、藪はほぼ完全に消えています。 雪質も上々で、滑降には問題無しです。 四阿山から万座方面にかけては随分木々が密生しており、滑降向きではないようです・・・・田宮さん、気をつけていってきてください。
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9.嬬恋〜万座(中退)、四阿山  田宮、縣(直)、福田(忠)
 予定していた嬬恋〜満座の縦走はつっこめず(つっこまず)でした。
 土曜の朝、寝た時には満天の星だったのに、テント周りは積雪15cm。 山は姿すら見えず。電話で確認した天気予報は冬型が強くなる事を報じている。 一昨年の乗鞍岳敗退メンバーであの時を思い出した。
 日曜日、上田から大門街道を抜けて帰京したが、八ヶ岳、南アルプスも雪雲の中。 この天気では縦走は無理だったと納得した次第。
・日時 2002年2月9日
・メンバー 縣直、忠、田宮
・ 活動
  パルコール嬬恋スキー場の東隣の尾根往復、11:00〜15:00
  スキー場入り口→谷地平→浦倉山(1950mまで)基本は猛薮だが、所〃オープン斜面有り。ここでは極上パウダーを楽しんだ。
・日時 2002年2月10日
・メンバー 縣直、忠、田宮
・ 活動
  四阿山ホテルから四阿山往復 8:00〜14:00
前夜にホテル前に移動、そこで幕営。スノーシュー、山スキーを楽しむおじさん、おばさんグループを見かけた。 普段見る事のない山岳スキー人口のすそ野の広さに感動した。 ここ四阿山は、いつも激しいクラスト。
この日も山頂直下で数ターンを楽しんだ場所以外は、クラスト斜面。 皮靴で入山した縣直、田宮はぼろぼろの滑りとなりました。 
 PS 9日、10日の二日、スキーの後、R144沿いにある渋沢温泉で、温泉とソバを楽しみました。時々話題していたあのお店、健在です。
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10.佐渡山周辺  堀、勝又、師橋、佐藤(礼)
 今回はリハビリ山行の師橋、堀、久々の山スキーの勝又、初の泊り山行の佐藤(礼)という組み合わせ。
連休は久々に寒気が入り、前日まで春だった戸隠にも冬が戻ってきた。 3日とも気温が低く、降雪もあったが、風がなく今シーズン初のパウダーを楽しむことができました。
・山域・山名 : 頸城・佐渡山周辺
・日程 : 2月9〜11日・2泊3日
・メンバー: 堀、勝又、師橋、佐藤(礼)
・概要
 2/9(曇りときどき雪)
 県道〜古池〜大ダルミBC〜黒姫外輪山往復
 車を大橋に停められず、黒姫側に少し行ったところに駐車。 ここから古池経由で黒姫山登山口へ。古池は完全凍結しており、真っ白だったので、真ん中を横断。 登山口で堀米さんと噂の婚約者の2人に出会う。
堀米さんたちは黒姫山へ日帰りとのことで途中で別れ、我々はBCとなる大ダルミへ。大ダルミの気の影にテントを設営し、黒姫外輪山の無木立斜面を滑りに行く。 南西面のため、風と日射の影響を受け雪質は今一つだった。
 2/10(曇り)
 BC〜佐渡山〜東面滑降〜氷沢川〜高妻支稜1906〜北東面滑降〜氷沢川
 〜佐渡山〜北東面滑降〜大ダルミ
 前日からの降雪でパウダー確実。気温が低く、雪質も上々。軽い雪にラッセルする足も軽い。まずは佐渡山から東面を氷沢川へパウダー! ここから1月に登った尾根に取り付き1906まで。 吹き溜りとなっている北東面へパウダー!パウダー! 氷沢川から再び佐渡山へ向かう。2度目の登り返しは辛い。佐藤さんが少し遅れ、佐渡山山頂到着。今度は佐渡山北東面へパウダ〜〜!! 尾根を回り込み、3度目の登り返しでBCまで。 少し遅れ師橋さん、暗くなるころに佐藤さんもBCに無事帰還。
 2/11(晴れ時々曇り)
 BC〜御巣鷹山〜黒姫外輪山1998〜BC〜大橋(堀・勝又)
 BC〜大橋〜県道・車デポ地点(師橋、佐藤)
 夜、さらに降雪があり前日のシュプールが消える。 前日のオバーワークに師橋さん、佐藤さんは先に下山し温泉ビール。 堀・勝又は御巣鷹山へ。外輪山を回り込み山頂を目指す。 北西面は薮が濃く、滑降向きではなさそう。 背後にはいつもと違う角度から見る佐渡山。 御巣鷹山山頂はかなり広く、針葉樹が樹氷となっている。 何処を滑るか迷ったが、北東面へ。針葉樹の中をうねるようね深雪。 下部は薮が濃くなり、大池に向かって登り返す。大池から外輪山1998まで登り、1893とのコルから夏道の北側を滑降。ここが意外と良く、ダケカンバの疎林を気持ち良く滑ることができる。 途中を右トラバースし、ドンピシャで大ダルミBCへ。
 テントを撤収し、師橋さんたちのお迎えの待つ大橋へ向かった。 下山後はいつものように富岡こたつ蕎麦。
帰り道はやはり大渋滞だったが、3連休だったので仕方がない。
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11.CAA雪崩講習(エバーグリーン)白馬にて  田宮、堀、勝又、田島
・報告1(堀)
 2/16〜17、2日間の雪崩講習会は予想以上に充実したものでした。
 1日目: 机上講習+ビーコン練習
  @机上講習
   特に雪崩に対する地形の読み方が参考になりました。面表層雪崩のキーポイント、雪崩の走路、雪崩の罠、、、などなど。
  Aビーコン練習
   日ごろの練習の大切さを実感しました。
   それと、アナログでの新しい複数捜索法が優れものでした。(アナログは構造が単純なだけに捜索法の方で進歩している)
   また、初期型トラッカーの弱点を再認識しました。
   その後の機種は改善されていますが、受信モードが5分で送信に切り替わってしまう点は不安です。(捜索時に混乱を招く恐れがある)  
 2日目: 栂池・ヒヨドリ峰での実地講習
  @机上講習で学んだ地形の読み方を実地にて。
    地形、植生から読み取れることがたくさんある。これまで、注意していなかった点がいくつかありました。
  A積雪チェック
    実践に役立ちそうな内容のものがたくさん含まれており、どのように実践に取り入れるか、今後試してみたいところです。 
  Bシナリオを設定した捜索訓練
    実際に大きな斜面で雪崩遭難を設定し、ビーコン保持者3名、ビーコンなし2名を12名で捜索しました。
    オルトボックスの最大受信範囲約60m+トラッカーの素早いピンポイントで15分で3つのビーコンを見つけることができました。
    一方、ビーコンなしを見立てたベニヤ板、1枚は見つかりましたが、、、約35分でタイムアップ。
  後で確認したところ、もう一枚のベニヤ板はゾンデレンに加わった堀、勝又のゾンデが貫通!そのまま気付かずに通り過ぎていました。
惜しい、、、、!!??
・報告2(田宮)
 週末の講習、ばたばたの駆け込み参加になり、参加するまでは不安でしたが、皆満足したようでほっとしてます。僕自身にとっても非常に有意義な二日でした。すでに完璧な報告が堀君よりUPされているので、的をしぼってディテイルを書きます。
・トレッカーの機能
 トレッカー初期型の機能(5分後に自動的に受信に切り替わる)は、よくない。
埋没者を捜索する緊張した場面で、余計な信号を出すのはぜったい避けるべき。へたするとパニックになる。
僕がこのビーコンのオーナーで、講習のハイライトのビーコン探し中、気がきじゃなかった。実際3つのビーコンを探すのに15分かかったわけで、その間2回もスイッチを操作しなくてはならなかった。こんな事を気にしているようでは、捜索もままならないなーとおもった。
この機能を講習の講師デビットは、とんでもないと言ってた。メーカーに相当のクレームが届いたらしく、翌年モデルからこの機能は省かれている。電気系エンジニアの僕としては、中をさわれれば、配線を切るなどして機能を止める事ができそうでもどかしい。開けると使い物にならなくなるので、しばらくは意識して使うしかな い。 確か、師橋さん、忠さんのビーコンが同じ型なので、注意して下さい。 しばらく様子をみて、良いビーコンがでたら買い替えかな?
・ビーコン利用時の注意
 捜索中に他の電気製品の電源は切っておくべき。土曜の講習では、デジカメを持っていた人がいて、実際、ビーコン探しが混乱した。
我々が山に持ち込むもので注意すべきは、デジカメ以外に携帯電話、無線機がある。
・報告3(勝又)
 先週末の雪崩講習会、主催者のディビッドのツアー会社「エヴァーグリーン」はモンベルの得意先でした。
さすがに2日間お金を払って勉強しようと言う意識の高い人たちが参加しているだけあって、有意義な講習会でした。対象としてはゲレンデで滑っていて何度かガイドつきのツアーを経験、これから自分で山に入りたいと考えている人、もしくは山を滑ってはいるが、もう一度ちゃんと勉強したいと考えている人向け。
私たちのように山岳会に入会してなくて、個人で山に入るために勉強したい、でも労山なんかでやる講習会はなんとなく堅苦しくて敬遠してしまう(偏見か?)人たちに最適。
 初期型トレッカーの機能について先の報告にも出たようにかなり問題ありです。 機会があれば(金があれば)買い替えのご検討を。 でも、トレッカーしかり、オルトボックスしかり、ディビッドが言っていた「自分の持っている道具を使いこなすこと」、これが一番だと思います。 1年前に行った八ヶ岳のビーコン練習はかなり有意義なものでした。 操作方法を思い出すためと自分自身への意識ずけのために、少なくともシーズン始めに1回は練習の機会を設けましょう。 また、新しい情報を得るために(今回の複数人の捜索方法のような)良さそうな講習会を見つけたときには積極的参加したいなと思いました。できれば今回のように雪の状態の悪い時に。
・報告4(田島)
【講習会内容】
・主催 エバーグリーン・アウトドアセンタ
・日時 2002年2月16、17日
・場所 白馬村(小谷村)
・講習内容 CAA(カナダ雪崩協会)プログラムに沿った雪崩講習
・講師 カナダ人(Davidさん)
・費用 2万円(テキスト、リフト代込み)
 ボーダーにも向いている感じの講習内容でした。
初日は半日テキストによる講習、午後2〜3時間程度かけてビーコン捜索の実地練習、及び、ゾンデを使用した捜索方法の説明とちょっと実地。ゾンデは、まず、人が埋まってそうな箇所のピンポイント捜索(デブリ下端や木・岩の周りなど)をし、次に捜索する人達で列になって一斉に右・下・左と差していく(プローブ・ライン)を行なう、とのことでした。
 2日目は、雪の層を出して、雪の結合度などをチェックする方法を見た。結晶を見て、どう変化していくか・変化しているか、なども調べるといいらしい。他のパーティーが雪崩に遭い、救助を求められた、という想定を基に
ビーコン、プローブの実地使用練習をした。プローブによる捜索は、予想通りに難しい。人に当たっても本当に分かるのか?実際、自分の手に刺して感触を確かめてもみた(前述の雪の層テスト時に)が、それでも良く分からなかった。また、雪の上を歩いて探す時の困難さが身に沁みた。
ビーコンやプローブは、練習しておかないといざと言う時に役に立たない。それは分かっていても、中々遊ぶ時間を減らしてまで、やろうと言う気が起きない。今回は、お金を払って行けば、やる気になるだろうという考えもあり、参加した。いい勉強になった。あとは、山の経験を積むことが大切だと思っているので、
できるだけ行きたいと思います。皆さんの足手纏いになるので、なかなか行けませんが、体力トレーニングだけでも自分でしたいと思います。
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12.乗鞍・富士見岳  堀、勝又、堀米、縣
 乗鞍・富士見岳リベンジ。
 雪質、天気共に良く、気持ちの良い山スキーができました。 条件が良かったので、冷泉小屋付近から車道、切り開きを利用しない新ルートに挑戦しました。
・山名 : 乗鞍・富士見岳
・日程 : 2月23日・日帰り
・メンバー : 堀、忠、佐藤(礼)
・ルート : スキー場〜富士見岳〜冷泉小屋〜車道〜位ヶ原下部2435.8三角点付近〜最終リフト中間部
・概要
 休暇村駐車場でまたもや堀米ペアに遭遇。 堀米さんがいつもの装備(もちろんザックを背負って)SAJ1級をとった話題で盛り上がった。 晴天だったが稜線は風が強そうなので、富士見岳付近まで一緒に登り、彼らは高天ヶ原から休暇村への新ルートへ。我々はいつもの斜面に向かった。 いつもの斜面はパック気味のパウダーが10cmほど。 青空の下、気持ちの良い滑降。冷泉小屋付近まで滑降し、 位ヶ原の下部まで少しの車道をシール登高。 ここから最終リフトの中間部に向かって沢状の部分を繋ぎながら滑降。 静かな針葉樹林帯(やや濃い?)の沢状の部分は良質の雪が保存されたいてすこぶる快適。下部は本能的なルート取りに失敗し、濃い薮に捕まったが、右にトラバース気味に下降したところ、最終リフトの中間部にドンピシャであった。
※新ルートは静かな針葉樹林帯で非常に気持ちが良かった。ライン取りによっては濃い薮を通らずに最終リフトの中間部に出られる可能性あり。 富士見岳滑降後、雪質の良い時はお勧め。 
※今回のもう一つの目的である雪のチェックの復習だが、ゾンデでチェックしたところ均一な締まり雪3m以上だったので、あえてピットを掘るまでの作業は行わなかった。
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13.四阿山  田宮、堀、勝又、福田(忠)、佐藤(礼)
 今週末の活動第二弾、浅間山から変更した四阿山の報告です。
・山名 : 四阿山
・日時 : 2002年2月24日(日)
・参加者 : 堀、忠、佐藤(礼)、勝又、田宮
・活動
前夜、浅間山の東面の峰の茶屋に集合し、そこで幕営&車泊。 翌朝山を眺めると、雪がない。またあるところも激しい縦溝。 てなわけで、急遽移動して忠、縣直、田宮が2週間前に滑った四阿山に移動。
浅間の東面は、南岸低気圧が抜けた後にでも行きましょう、凄く良い斜面です(雪の状態がよければ、、、)。
四阿山の斜面は、2週間前に比べれば全体的に固くなって、悪いけど滑れるコンディション。今回は堀君の提案で、下部は牧場を避けて東側の沢を滑った。これが当たり。あっぱれ堀君って感じでした。
僕の場合、こういう発想がなかなか浮かばない。雪の状態を考えて滑る大切さを思い知らせれました。
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14.雪崩講習・武尊牧場  佐藤
・日程 : 2月23日(土)〜24日(日)
・天気 : 弱い冬型でしたが、両日とも曇り時々晴れ。武尊山、谷川岳方面は雲の中でした。
・ルート : 武尊牧場スキー場上部(1480m)〜武尊山方面尾根上(1600付近)
・目的 : 雪上訓練合宿 *雪崩による事前・事後対策
・内容/感想 :
 @初日 
  ・雪の層(切断面)観察
   ルーペで雪の結晶を観察するが、日が当たったりして温度が変わるとすぐにずれてしまうため、雪の種類を判別するのは非常に困難でした切断面は指をいれると、雪の層により硬い/柔いがはっきりわかるので弱層は何層にもわたり常に起きることを実感。
  ・弱層テスト(ハンドテスト)
   表面から60cm程度の部分で明瞭な弱層発見腰から力を引くと崩れたのでレベル3〜4、滑降しても安全と判断できる。 しかし、ハンドテストは個々人の力の入れ具合に左右されるので、客観性が乏しいと思われる。
  ・危険地帯通過
   やばい斜面は一人づつ通過し、他のメンバーは周囲を確認。 ザックのベルト、流れ止め、ストック紐ははずす。
  ・ビーコン電波範囲の確認
   最初の電波を拾うのが大体15m程度の距離からであり、思ったより近づかないと捜索ができないことが判明(埋没者を捜索するなら、消失点/デブリを見極め、当たりをつけてダッシュ!)
  ・埋没者捜索(ビーコン)による捜索
   ビーコンの電磁波の方角の影響により、埋没の向きにより電波の強弱がある。中距離は電波誘導方、近距離は十字方により捜索。 見極めたら即刻ひたすら掘る!
 A二日目
  ・埋没者捜索(ビーコン)による捜索
       同上
  ・ゾンデ体験
   ビーコンと組み合わせて使用すれば尚可(?) 人体の感触は結構わかりずらいかも・・・・・
  ・遭難者搬出
   ツェルト、銀マットなどを使い、臨時担架を作り、安全地帯へ搬送する。しかしこの方法は遭難者に対して、救助者が多数いた場合にのみ有効で、かつ長距離の運搬には適しない。 大体において3〜5名程度の山行が多いと思われるので、その際のケースを想定したほうがいいかもしれない・・・・
  ・上記の一通りの総合訓練
   船頭多くして船、山に向かう・・・・(実質的なGL)の指示のもと、皆で協力する必要あり。
  *個人的にも久しく訓練をしていなかったので、定期的にこのような基礎を学ぶ必要があると感じました。
  雪崩の事前予防、事故直後においても有効なうえ、事故後のメディアからの批判に対しても、訓練をやって事故るのと、そうでない場合とでは、叩かれも違ってくるので、やはり有効だと思います。
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15.平標山  堀、勝又
 日曜日は弱い冬型でしたが、思っていたよりも天候が良く、山頂の見え隠れする平標山に向かいました。
・山名 : 平標山
・日程 : 3月3日・日帰り
・メンバー: 堀、勝又
・ルート : 火打峠〜尾根ルート〜平標山〜平標沢源頭〜センノ沢〜二居〜火打峠
・ 概要
 今回は谷川方面の雪の偵察と割り切って出かけたものの欲は出る。弱い冬型で平標山頂はガスに見え隠れ。それ程気温は低くないので、ガスさえ晴れれば平標沢中間部以下の雪が適度に緩むだろう、、、、。
しかし、平標沢の源頭はガスが晴れるものの、中間部以下は晴れず。源頭滑降からセンノ沢にエスケープ。
思ってい通り、沢の中間部以下は雪が適度に緩んでいて、二居まで快適な滑降となった。時間が早いので二居から火打峠まで歩いたのだが、、、これが長い長い。平標山、思えば昨シーズンから雪or天候に振られっぱなし。まあ、まあ、雪の状態を確認できたし、滑ったことのなかったセンノ沢を滑れたし、東谷山の南面、日白山の偵察もできたし、良しとしよう。
※今シーズンの平標山
今年のヤカイ沢は感覚的には昨年同時期より1mくらい雪が少ない。笹穴沢源頭も雪が少なく、滑降しても面白くない状態。この雪量だと西ゼンは無理だろう。西ゼンはまた来年。また、先週末は山頂までベタベタ雪となった模様。
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16.十石山(小屋泊)  田宮、福田(忠)、佐藤
・日時 : 2002年3月2、3日
・天気 : 晴れ
・参加者 : 佐藤、忠、田宮
・活動
日帰りでも行ける十石を、山頂の小屋での焼き肉パーティーを兼ねて昨年GWの飯豊隊で出かけた。天候には恵まれるも雪は最悪。 まあ眺望と、焼き肉これで十分満足した(かな)?
忠、田宮は初の十石。白骨温泉からの往復は森林限界まではシール。その上はひどいアイスなので、クトーで行動。時間はたんまりあったが、山頂付近は強風&アイスで動く気になれない状態。おかげで小屋で休養。焼き肉うまかった(準備してくれた忠さんに感謝)。
十石へ出かけるに当たり乗鞍岳の地図を見返していて、冷和小屋付近から白骨温泉へ向かう夏道がある事と、その北側に流れるコウド沢に温泉マークを発見。富士見岳から北西方向に滑り、温泉掘り出し、そこで一泊。翌日鈴蘭か白骨温泉に抜けるコースを考えた。今年はもうトライできないやろうけど、来年誰かやらない?
夏に下見に行こうかな?
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17.蓬峠越(土樽〜土合)  田宮、佐藤(礼)
 春の好天に恵まれた日曜に日帰りで土樽〜土合に抜けてきました。
・日時 : 2002年3月10日(日)
・ルート : 土樽→蓬峠→鉄砲尾根の右横の沢(名称不明)→湯桧曽川→土合
・参加者 :: 佐藤(礼)、田宮
・活動
土樽駅に前夜23:30着。宿泊者は数名。堀君のレガシーが駅前にあった。
7:00起床、8:00過ぎ出発12:00前蓬峠着。蓬沢はクラスト。 蓬峠までは、堀、勝又、忠3名のトレース(だとおもう)に沿って登る。 稜線で往路を戻るか、土合に抜けるか悩む。武能岳手前から蓬沢に滑り込む、シシゴヤの頭の尾根から蓬沢に滑り込む二本を考えた。結局は、クラスト斜面を滑るぐらいなら腐れ雪の方がましだろうと考え、出発前の計画通り土合方向に滑る事にした。 湯桧曽川へは足拍子方向と大源太方向の分岐点1544mより、鉄砲尾根右横の沢(名称不明)を脇の尾根を絡めて滑る。上部はザラメで快適。中部以下は腐れ雪。途中で2度、カモシカを目撃。鉄砲尾根右横の沢(名称不明)とケサ丸沢、白樺沢の合流点、標高1000m付近で、一ケ所数mの滝がでていたが、なんとかスキーで右岸沿いを滑りクリアー。その後、大倉沢との出会いの手前の広い河原?までデブリの上を滑り、滑走終了。湯桧曽川沿いは16:20の電車に間に合うよう、結構飛ばした。
この付近、何度も足を運んでいたが、蓬峠には初めて立った。そこから見る朝日の稜線、谷川の主稜線は、いつもと見る角度が違い、新鮮。またこの地域には自分にとっては未知の沢、尾根が沢山ある。自分の目でみなければわからないもんで、また来たくなった。ただ、今年の小雪では、下部がどんどん開くので、課題は来年まで持ちこし?
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18.七ツ小屋山〜檜倉山 堀、勝又、福田(忠)
谷川で土日2日続けて好天だったのは今シーズン初だったのでは?
前日の降雪と計画もうまく噛み合い、数少ないチャンスを掴むことができました。
・日程: 3月9日〜10日・1泊2日
・山名: 七ツ小屋山〜檜倉山
・メンバー: 堀、勝又、忠
・ルートと概要
 3/9(快晴)
 土樽〜蓬峠〜七ツ小屋山〜丸ノ沢本谷〜登川出合(泊)
  前日の降雪が意外と多かったようで、蓬峠までラッセル。稜線は無風快晴で朝日岳方面の展望は最高。
 七ツ小屋山から大源太山側の広い沢を滑る予定だったが、山頂からダイレクトに入ることのできる本谷を滑った。北面は前日の雪が保存されており、パウダー!(予想通り)。 左岸の尾根を乗り越し、ゴルジュを巻き、快適な滑降で登川の出合まで。まだ時間が早かったが、出合では沢が割れており、水が取れたのでここをテン場とした。  外でディナーを楽しんだあと、明るいうちに狭いツエルトで就寝。
3/10(晴れ)
 登川出合〜檜倉沢出合〜檜倉山〜東面滑降〜矢木沢川・西メグリ沢出合付近〜布引山北尾根
 〜布引山〜宝川林道〜宝川温泉
  登川は檜倉沢出合までに堰堤が2つあり、いきなり高巻きで時間ロス。檜倉沢を少し登ったところから西斜面を檜倉山へ。 予定よりも遅れて山頂11:00。東面は程よく緩んだザラメ。大斜面が終わったところから尾根の北面パウダーを繋げ、沢床へ。沢はあまり良い状態ではなく、予定よりも早く右岸の尾根に上がり、トラバースで西メグリ沢の二股に。 ここからは少し危険だが沢を100mほど登り、布引山北尾根に取り付く。 稜線までまたもラッセルを強いられ、3人ともバテ気味。布引山山頂に16:00。東面はすでにクラストしており、林道まで最短で下れるルートを取って板幽沢の橋付近に出た。 後は疲れた体に鞭打って、板の滑らない林道を宝川温泉まで。 タクシーで湯桧曽まで行き、20:00に土樽着。長い1日だった。
※ 今回は予想外のラッセルに登りでかなりの体力を奪われた。2日目の行動はだだでさえ長いのにこの体力消耗は痛かった。 雪をうまく楽しみ、ほぼ計画通りの行動ができたのは徹底した装備の軽量化のおかげだったと思う。
PS。プロカメラマン菊池氏とモデル?の尾本さん(雪世界などに登場している)の2名と宝川温泉からのタクシーを相乗りしました。菊池さんたちは白ヶ門〜ウツボギ沢〜雨ヶ立を撮影をしながら滑ったとのことでした。タクシーで話をしている中で、尾本さんが山スキー仲間を探しているとのことだったので連絡先を交換しました。
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19.守門岳  田宮(TM)、縣(直)
 先週の強行スケジュールで疲れて今週はお休みのはずが、また今週も天気良し。縣君からお誘い有り。てなわけで、出かけてしまいました。守門岳、大当たりでした。
・日時 : 2002年3月17日(日)
・天気 : 晴れ
・ コース
 大白川→守門岳→オカバミ沢と本高地沢に挟まれた尾根を稜線から滑り、西川沿いの集落二分へ抜ける。
活動後、大白川(縣号デポ)へはタクシー利用。二分の集落で、民家に入り電話を借りてタクシーを呼んだ。
・参加者
縣直、田宮(今回はテレで行きました)
・活動
水曜の晩に縣君から電話を受け、場所を決定。いろいろ考えたが、僕が91年(11年前)以来のご無沙汰、縣君が一度登るも雪の状態が悪くピークを踏めていない守門に決定。 コースは、現地視察結果も加味してオカバミ沢と本高地沢に挟まれた尾根を稜線から滑り、二分に抜けるとした。
7:30大原スキー場、10:40守門岳山頂。一番乗り。山頂で過ごす内に保久礼小屋から大岳経由で登ってきた地元山屋がぼつぼつ山頂に着く。結構な人数だった。浅草山荘から下黒姫沢をつめたと思われる登山者がナイフ・リッジの反対側、袴腰の山頂に立っているのも見えた。いつか下黒姫沢も滑りたい。
我々は、山頂から本高地沢源頭を100mほど滑り、隣の尾根にツボ足で登り返す。ここから一気に尾根を下る。超快適ザラメ。僕のへぼTMでも連続ターンが決まる。これでようやく山テレデビューできた、かな?下るにつれ尾根が細くなるが、オカバミ沢を渡る場所を探しながら斜滑降で下る。カモシカが不思議そうに我々を見ていた。沢は一部開いているものの、スキーで渡れそうだったので、尾根の末端650mまで下り、堰堤の大きなプールとなる下部を右岸沿いにスキー進むと、ほどなく林道に到着、14:00。もう少し苦戦するかとおもったが、、。 ここからは殆ど滑らない西川沿いの林道を使い二分の集落まで移動した。
 天気良し、活動中山頂以外で人に会わず、雪良し。気分のいい一日でした。下山後は、入広瀬の守門温泉に入った。多少の関越の渋滞にはまるもそこそこの時間で東京に戻った。今週も目一杯遊んでしまった。
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20.天狗原〜山ノ神コース  堀、勝又、他7名
 金曜日の夜、八王子にて車のトラブル。この日は出発できず、翌土曜日にレンタカーにて白馬に。
RSSA山スキー祭に勝又と共に参加。日曜日にRSSA会員他、総勢9人での賑やかな山行。リーダー不在の曲者9人パーティーは皆行動がバラバラなのだが、何となくまとまってしまうところはさすが?でした。
・日程 : 3月18日・日帰り
・メンバー : 堀、勝又
        牧野さん、鷹觜さん、小森さん、松崎さん、他3名
・ルート : 栂池スキー場〜天狗原〜山ノ神コース〜白馬乗鞍スキー場
・概要
 まずは駐車場にて、RSSA各人が黙々と準備する姿は異様。 無事?スキー場トップから歩き出し、天狗原についたものの風が強く会話ができないほど。 身振り手振りで会話し、山ノ神コースに入る。山ノ神コースははじめ平坦な尾根を行くが、シールを貼ったままそのままどんどん行ってしまう人、シールをはがしに掛かる人、、、しばらくして皆が集まるがどんどん行ってしまう人、のんびり休憩をしている人、、、、。 こんな調子では下山する頃には完全にパーティーが分裂するのでは。 ところが不思議なことに、皆が揃って白馬乗鞍スキー場にゴール。 しかし、、、スキー場から車デポ地点まで歩く人、タクシーに乗る人、、、。
 一昔前は、RSSAメンバー同士の山行が多かった様ですが、さぞかし楽しかったことでしょう。
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21.常念岳(敗退)   堀、勝又、福田(忠)
 常念岳、2泊3日の計画も天候悪く、21日PM〜23日AMと天候待ち。下界の生活に耐え切れず、24日日帰りで常念岳を目指しましたが、天候悪く途中で引き返しました。この連休は完全敗退でした。
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22.乗鞍岳(敗退)  縣(直)、縣(や)
 3・24日帰りにて、縣&やよいで乗鞍に行ってきました。
ザラメを期待していたのですが、前の晩から30センチぐらい新雪が積もり、重い新雪スキーとなりました。
雪が降り風が強く、切り開き付近で引き返しました。
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23.中央アルプス(千畳敷周辺)  田宮、RSSA牧野氏
 RSSA のDr.牧野さんと珍道中、中アルプスではまってきました。
 今週は敗退か、お休みの方がよかったかな?
・日時 : 2002年3月22〜24日
・天気 : 曇り後雪(22)、雪(23、24)
・参加者 : RSSA牧野氏、田宮 (二人ともアルペン)
・活動
堀君の紹介で牧野さんから電話をもらい、電話で活動場所を検討。冬型でも入れそうな場所として中央アルプスとした。が、これまでの春うらら陽気とうって変わって寒気が南下。厳しい山となった。転戦も検討したが、 お互いの意思疎通がままならないままだったため、覚悟の上で入山し、案の定はまった。
 22日 三沢カールを目指すも、稜線までで引き返す
この日は二人してボケまくり?まず牧野さんがシールからアイゼンに履き替える時にストックを流す。僕は最初からアイゼンだったため、一人稜線で待つ事にして先に進む。稜線はとんでもない風、岩裏で待つ内に完全にホワイトアウト。牧野氏到着後、千畳敷にもどる事にした。今度は僕がミス。アイゼンを片方落とす。落したアイゼンはアイゼンで下る牧野氏が拾ってくれ事になり、僕は決しの覚悟でスキーで下る。が、、強風、ホワイトアウト、アイスバーンで、常識ではスキーで降りれる状態ではない。僕の山スキー歴の中で最悪の滑りになった。一度ターンで失敗。BDのピック付きストックでなんとか止める。いつものストックだったら、、おそらくカールの下まで落ちていたと思う。幸い怪我なし。 こんな状態なので、稜線に戻れず、この日は千畳敷の端の緩い尾根状地形付近にBC設置。(千畳敷はルール上、幕営、雪洞禁止だが)
 23日 沈殿
前夜の天気予報から、この日は何もできないであろう事は予想していたが、その通り。雪が降り、視界なし。
一日BCで過ごす。しょうがなく僕は睡眠不足解消のため、ひたすら寝ていた。牧野さんは、アルコールと、ケ ーナ(南米の民族楽器)で憂さ晴らし。
 24日 千畳敷下部滑降
この日も殆ど視界なし。稜線に登って黒川に下るコースは取り止め。午前中、BC下でスキー。アイスバーン の上に40cmの積雪。決していい状態ではないが、牧野氏はどんどん落ちて行く。こちらはどこまでいくんだろうと?不安になる。結局2300m付近まで滑る。登り返しの途中で、牧野氏はもう一度落ちるとの事、僕は付き合わず先にBCに上がった。実の所、自分にとっては、経験上最高に快適なパウダー滑降だったのだが、(牧 野氏はなんでこないの?と思ったかもしれないが、)二人していけいけではいかんだろうと思ってセーブしてし まった。滑降終了後、BCをたたみ13:55のロープウェーで駒ヶ根に降りた。
 牧野さんの滑降意欲はすごい。技術も高い、さすがでした。 初めてのコンビでいろいろ失敗もありましたが、無事下山。楽しい週末でした。牧野氏はRSSA、ぶなの会の仲間で山スキーに情熱のある人がいないらしく、その事を盛んに話していた。またどこかへ一緒にでかける機会があるかな?こちらの技術と、モチベーションで満足ゆくならば。
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24.巻機山・米子沢  堀、勝又、RSSA村石氏
 週末は久しぶりに巻機山に行ってきました。今回はRSSA村石さん同行で楽しい山行となりました。
また、清水の宿「雲天」で驚くべき事実を知ることになりました。
・日程 : 3月31日・1泊2日(曇り時々晴れ)
・山名 : 巻機山
・メンバー : 堀、田宮、勝又、RSSA村石
・ルート : 清水〜井戸尾根〜巻機山〜米子沢〜清水
・概要
 多くの人に親しまれるだけあって、巻機山は良い山です。米子沢の源頭はいつ滑っても素晴らしいし、巻機山の北面も真っ白だし、柄沢山方面の東面も真っ白。今年は雪が少ないのでは?と悲観的になっていたが、越後の山々は心配なさそうである。 これでGWは越後の山に決定!! 
 偵察の意味もあり、GWまでは毎週この山域を計画する予定。 まずは今週末、柄沢山周辺に行こうと思います。
・お勧め宿
 下山後に清水の外れにある宿、「雲天」に立ち寄りました。そう。巻機山をスキー場計画から救ってくれた「とうちゃん」「かあちゃん」の経営するあの宿です。巻機山が多くの人に親しまれる理由もここにあるのか?山好きに親しまれる「とうちゃん」「かあちゃん」の話はとても面白く、その山に対する真剣さには、色々考えさせられることも。 機会があればこの宿に泊りに行きたいと思います。
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25.柄沢山、刃物ヶ先山  堀、勝又、福田(忠)
 3月初旬の檜倉山、先週の巻機山に続き、今回は柄沢山へ。 柄沢山南東面・コツナギ沢の滑降から刃物ヶ先山のスキー登頂と変化のあるルートを楽しみました。
・日程 : 4月5日〜7日・2泊3日
・山名 : 柄沢山周辺、刃物ヶ先山
・メンバー : 堀、勝又、忠
4/5(ガス・北西風強)
 ルート:清水〜ノミオ沢〜柄沢山〜下ゴトウジ沢左俣〜1200付近BC〜トトンボ尾根
      〜下ゴトウジ沢右俣〜BC
 北西風が強く、ガスの晴れ間を縫って滑った下ゴトウジ沢左俣はアイスバーン。 上部はターンできずに心残りに終わる。 BC設営後に堀・勝は右俣を滑りにトトンボ尾根へ向かうが、すでにクラストで、ここでも快適なザラメとは会えず。
4/6(晴れのち曇り)
 ルート:BC〜柄沢山〜コツナギ沢〜刃物ヶ先山往復(北面)〜柄沢山北東尾根1522〜BC
 再び柄沢山山頂。今度は南東面のコツナギ沢を滑降。 コツナギ沢源頭部は下ゴトウジほどではないが広大な斜面。 約900mの滑降のあと刃物ヶ先山西面にルートを取る。 刃物ヶ先山は主に積雪期に登られる地味な山。 岩山のイメージが強いが、北西面はブナ疎林の山スキー向きの地形で、山頂から見る柄沢山の距離感も山スキーならでは。 山頂からは登りでチェックしたルートを快適に滑り、コツナギ沢に再び降り立つ。少し下流の支沢を登り、柄沢山北東尾根を越えて下ゴトウジ沢BCに戻った。 ここでも素晴らしいブナ林の滑降を楽しむことができた。
4/7(雨のち快晴)
 ルート:BC〜稜線1809(デポ)〜柄沢山〜下ゴトウジ沢左俣〜右俣合流点〜デポ地点〜ノミオ沢右岸尾根
      〜ノミオ沢下部〜清水
 2晩お世話になったBCを撤収後、稜線へ。忠さんはここでリタイヤするが、堀・勝は好天ザラメの予感にやる気満々。 初日に滑った下ゴトウジ沢左俣の滑降が不本意な結果に終わってしまっていたので、稜線に装備をデポしてリベンジ。堀は柄沢山山頂、勝は稜線途中から今度は最高のザラメ雪で約600mの豪快な滑降ができた。 広大な斜面に刻まれたシュプールは眺めながら稜線に登り返し、稜線からは降雨後の懸念からノミオ沢に入らず、右岸の尾根をルートにとって、尾根の末端付近をノミオ沢下部に下った。
・感想
 巻機山〜柄沢山周辺の東面は広大な沢の源頭部は素晴らしく、もちろんこれらの広大な斜面が注目されことになるが、BCスキーの場合、これだけでは単調になりがちである。 この付近はブナ林の尾根も見事なので、これらを組み合わせることにより、この山域本来の良さを味わえるように思う。 その意味では今回の刃物ヶ先山はこの山域にあって、隠された山スキー向きの名山と言えるかもしれない。
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26.越後駒ケ岳  堀、勝又
 山スキーでの越後駒ヶ岳は初めてだったのですが、2003mという標高とは思えない程、大きく感じる山でした。 今回はGWの偵察を兼ね、山頂と稜線周りの快適な斜面だけを滑る小屋泊プランとし、オツルミズ沢、滝ハナ沢の各源頭部、白沢(源頭〜二俣)、柳沢を滑降してきました。(小屋でRSSAの牧野さん、松崎さん+ぶなの1名のパーティーに会いました。) 積雪状況は例年のGWくらいとのことで、2週間くらい雪解けが早いようですが、奥利根方面の山々(北面)は前日の降雪もあり真っ白でした。 
 数えてみれば先週からの10日間、5日間は山スキーに行っており、その標高差約7500m。体力的にはGWの準備万端か? あとは雪かな?
・日程 : 4月13〜14日(1泊2日)
・山名 : 越後駒ヶ岳
・メンバー : 堀、勝又
・ルート及び概要
4/13(晴れのち曇り時々晴れ時々雪)
 ルート:石砲橋〜柳沢出合〜尾根ルート(道行山、小倉山経由)〜駒ノ小屋〜山頂
      〜オツルミズ沢上部(約450m)往復〜小屋前斜面〜小屋(泊)
 シルバーラインの通行可能時間は6:00〜18:00であるため、前夜は石打Pで仮眠。
石砲橋には多くのスキーヤー、ボーダーが来ているが殆どの人は日帰り。(小屋泊は我々、牧野さん達を含め4パーティーだった。) 稜線周りと周辺の山々の状況を確認をするため尾根ルートで駒の小屋まで。 道行山から小屋までの稜線がとにかく長いが、中ノ岳方面の展望が良い。 小倉山付近はアップダウンもあり、帰路は白沢滑降で決定。 泊り客としては一番乗りで小屋に到着。早速、山頂に向かうがガス+小雪。山頂からガスの晴れ間を狙ってオツルミズ上部の快適な部分だけを約450m滑降。 再び登った山頂ではガスが晴れず、仕方なくガスの中を滑る。 小屋に戻ると窓を掘り出している見覚えのある後ろ姿(牧野さん)。 小屋に入りしばらくすると。悔しいことにガスがすっきり晴れ上がり、小屋前の大斜面に刻まれたシュプールきれいに浮かびあがった。 この夜は牧野さん達の持ち上げた魚介類の鍋をごちそうになりながら、翌日の計画などで盛り上がり、ちょうど良い人数の入った暖かい小屋で快適な夜を過ごした。    
 4/14(晴れ時々曇り)
 ルート:小屋〜山頂〜滝ハナ沢源頭〜稜線1763〜白沢〜二俣〜道行山〜柳沢〜石砲橋
 慌ただしく出掛けて行くボーダー達を見送り、小屋でゆっくりと雪が緩むのを待ってから出発。 駒ヶ岳南方からは小沢岳から巻機山北面、檜倉山、朝日岳、谷川岳までが見渡せる。 谷川方面からいつも越後駒ヶ岳が見えていることがうなずける展望だ。 ここからの滑降は滝ハナ沢の右俣・左俣の間の末広がりの尾根で昨日尾根から目を付けておいた山頂付近でもっとも大きな斜面。 二俣から少し下ったところで快適斜面は終了。稜線1763Pに登り返す。 が、、、稜線近くまで登ったところで滝ハナ沢にカメラを置き忘れたことに気付く。 仕方なく、一度稜線に上がり空身でカメラを取りに行く。 稜線1763Pから今度は白沢を源頭から滑降。この付近の地形が複雑で、滝ハナ沢・白沢の略奪点のようなっている。 白沢滑降はとにかく快適の一言。二俣までデブリもなく、気温が比較的低い為、スキーも良く滑った。ここから白沢を下れば林道まで僅かだが、時間もあるので二俣から右俣を少し登り、道行山に直接登ることのできる尾根に取り付く。 広い道行山山頂から滑ってきた斜面を眺め、スキーならではの距離感を楽しんだ後、山頂からダイレクトに柳沢に滑り込んだ。シュプールなしの快適斜面から広い本流をアルペンターンですっ飛ばして出合まで。 ここで、牧野さん達と合流し、銀山平の温泉へ。 牧野さんは翌日、荒沢岳・蛇子沢を滑るということで2名同乗で帰京した。
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27.丹後山〜越後中ノ岳  堀、、勝又、田宮
【計画】
 今回は思い切って上州越後としましたが、黒部より1000mも低い。 雪が有るか少し心配ですが、まあ試しに行ってみます。
・ 山域・山名 : 上州越後・越後沢山〜大水上山〜中ノ岳
・ 目 的
  @丹後山非難小屋をベースとした周辺滑降
  A奥利根・只見川源流域での山スキーの可能性調査
・ 期 間 : 2002年 4月28日〜 5月 5日・8日間(予備日を含む)
・ メンバー:
  @堀 晴彦  東京都福生市大字福生582-3  090-2456-1646
  A勝又 百代 東京都中野区沼袋3-26-7  090-3226-4976
  B田宮 公成 神奈川県相模原市鹿沼台2-24-7-205  090-5796-3864
・ ルート:
  1)丹後山非難小屋まで
     十字峡〜三国川林道〜丹後山西尾根〜丹後山非難小屋BC
  2)BCスキー(日帰り)
    @BC〜大水上山〜利根川源流〜ハト平〜藤原山・往復〜丹後コボラ尾根〜BC
    ABC〜兎岳〜巻倉沢〜1150付近〜藤原山〜利根川源流・ハト平〜丹後コボラ尾根〜BC
  3)BCスキー(1〜2泊)
@ BC〜丹後山南ピーク〜裏越後沢右俣〜1100付近〜中俣右沢〜越後沢山〜裏越後沢中俣左沢
  〜利根川本流横断〜上キタ尾根〜にせ藤原山〜藤原沢1180
      〜藤原山〜利根川源流・ハト平〜丹後コボラ尾根〜BC
      (※裏越後沢下流部または利根川本流の状態が悪い場合は中俣右沢登高しBCに戻る)
A BC〜兎岳〜兎沢〜左岸尾根〜滝沢出合〜中ノ岳東尾根〜中ノ岳〜板倉沢上部滑降
  〜中ノ岳非難小屋(泊)〜滝沢〜大ヒカバ沢出合またはシッカイ沢出合〜灰ノ又山〜岩名沢
  〜西沢〜藤原山〜利根川・ハト平〜丹後コボラ尾根〜BC
  4)下山ルート
    @丹後山〜丹後山西尾根〜十字峡(入山と同ルート)
    A中ノ岳〜日向山〜十字峡
・ エスケイプルート
   上記下山ルートと同じ
・食料
  共同:朝7、夜7、予備1
  個人:行動食8、非常食1
・ 最終下山日時
  2001年 5月 7日 17:00

【山行】
・日程 : 4月28日〜5月5日(7泊8日)
・山名 : 越後・奥利根 丹後山〜越後中ノ岳
・メンバー : 堀、勝又、田宮
・ルート
 4/28(晴れ)
  十字峡〜丹後山西尾根〜丹後山避難小屋BC
 4/29(晴れ)
  BC〜兎岳〜巻倉沢〜沖ノ巻倉沢出合〜稜線1610
  〜利根川源流〜丹後沢出合〜丹後コボラ沢〜BC
 4/30(雨)
  停滞
 5/1(雨のち曇り)
  AM停滞、BC〜大水上山南峰〜深沢尾根〜利根川源流〜丹後コボラ沢〜BC
 5/2(晴れ)
  BC〜兎岳〜兎沢〜シッカイー沢〜滝ノ沢〜左岸尾根〜中ノ岳避難小屋(泊)
 5/3(晴れ)
  中ノ岳〜アサズキー沢〜滝ノ沢〜シッカイー沢〜巻倉山・西コル〜巻倉沢〜上り下り沢出合〜藤原山
  〜東小沢〜利根川源流〜丹後コボラ沢〜BC
 5/4(曇り時々雨)
  AM停滞、BC〜丹後山〜丹後コボラ尾根〜丹後コボラ沢〜BC
 5/5(雨のち曇り)
  BC〜丹後山西尾根〜十字峡
・入下山
 丹後山への入下山は丹後山西尾根の登山道を利用した。 十字峡から登山口までの林道はデブリの丘が幾つか有ったが、釣り師も入るくらいなので、難なく登山口に達した(約1h)。 十字峡からの標高差は1300m以上。 尾根の雪は1200m付近からで登りは全てシートラーゲン。 下山は堀のみ1200m付近まで無理矢理滑降したが、 途切れ途切れの雪に担いで下った方が遙かに楽で早かった。 
 入下山は登り1日、下り半日+山菜採りで計1.5日。 黒部の入下山がスキーが使えるにしろ2.5日以上と考えるとそれ程苦にならない。
・積雪
 藤原山、越後沢山以南は稜線の雪が少なく、今回は丹後山、藤原山以北の谷を中心に滑降・登高することになった。 この山域に4年以上通っている人によれば、今年は雪が少ないとのことだったが、稜線の雪に関しては単純に積雪量と相関している訳ではなく、降雪時期や季節風の強弱にも左右される様子。
 谷に関しては各沢とも積雪は十分で大利根滝20m直瀑等もきれいに埋まったいが、谷筋は既に縦溝が入り始めており、各谷の上部ではフラットな尾根状の斜面を選んで滑降した。 雪質は標高を下げても締まったザラメだった。

・滑降
 ・兎岳南東面〜巻倉沢
   巻倉沢は平ヶ岳に突き上げる中ノ岐沢の支流。
   オキノ巻倉沢出合付近で2ヶ所の行者ニンニク畑を発見した。 2度目の滑降では1130の上り下り沢出合まで滑降したが、この付近まで林道が侵入しており、伐採の影響で露出した赤土の斜面が痛々しかった。
 ・大水上山〜利根川源流
   南峰からの深沢尾根が広く気持ちよかった。 利根川源流部の滝は丹後沢出合まで全て埋まっており、大利根滝も気付かずに通り過ぎてしまう程だった。 利根川源流からBCまでの登りは丹後コボラ沢下部から
  丹後コボラ尾根に取り付くのが最も登りやすく、滝もすべて埋まり両岸の雪も安定していた。 また、中間部付近で水を汲むこともできた。
 ・兎岳北面〜兎沢
   越後駒への偵察山行時に最も魅力を感じたのがこの兎岳北面で予想通りの素晴らしい斜面だった。
   大斜面の滑降から兎沢のゴルジュ、滝の巻き、本谷出合まで沢下降の面白さが凝縮されたルートだった。
 ・中ノ岳〜滝ノ沢(堀は山頂からアサズキー沢、田宮・勝又は山頂から左岸尾根を滑降)
   中ノ岳という山の大きさとを堪能できる好ルートだった。 中ノ岳から北ノ又本流を見下ろした時の高度感、シッカイー沢出合までの雪に埋まった1.5kmに及ぶ直線的なゴルジュ、そこから見上げる中ノ岳の雄大さは圧巻だった。
・山菜
 入下山の十字峡から登山道でフキノトウ、コゴミ、ウド、コシアブラを採ることができた。 また、雪の消えた南斜面や稜線では行者ニンニクとカタクリが採れ、山中では毎日山菜を味わうことができた。
・動物
 今回は熊には遭えなかったが、丹後コボラ沢で熊と思われる糞。 平ヶ岳付近で200kgを越えると思われる熊の足跡を見たという人の話しがあったので、いつかそんな熊に出会ってみたい。
 滝ノ沢出合上空に舞うイヌワシ(後日図鑑で確認)を見ることができた。 その他、大利根付近でキジ、各所でカモシカの足跡と糞、兎の糞。
・事件
 中ノ岳に遠征した際、丹後山避難小屋にデポしておいたガス缶1つと堀・勝又のタバコが盗難にあった。最も高価なビーコンは無事であったが、こんな山の中にそのような人間がいるとは非常に悲しい。
・感想(堀)
 00年の雨ヶ立山スキーから始まり、01年の宝川源流、今年の檜倉山、柄沢山、刃物ヶ崎山、以前から何度も通っている巻機山とその麓にある「雲天」との出会い。 上州越後国境稜線から見渡す奥利根・越後の山々に山スキーエリヤとしての魅力を感じると共に、この山域に足を踏み入れることで日本人が古来から現在まで「山によって生かされている」ということと、自然が自らもっている崩壊と再生のサイクルを肌で感じたいと思うようになった。
 今年の檜倉山、柄沢山と国境稜線を北上し、その奥に見える越後の山々の魅力に取り憑かれていったのが今年のGWにこの山域を選んだきっかけだった。 また、この付近の山域は古くから越後などの人々によって歩かれており、それに由来する地名や峠越えのルートなどが多い点も非常に興味深い。
 そして、更に拍車をかけたのが清水の「雲天」のとうちゃんの話だった。 一般的に登山目的で山を歩く場合、尾根や谷などの線で山を捉えることが多い。 それに対し、熊撃ちの山の歩き方は山を面で捉え、斜面から斜面へと縦横に移動していくという。 その熊撃ちの山の歩き方を山スキーで実践することできないか? 山スキーならできるのではないか? また、そのような視点で山を見た場合、新たな可能性が生まれるのではないか? 今までに滑ったルートを思い返してみるとこれに当てはまるラインがあるでは? 今回の越後山行はこの大きな課題に取り組む第1歩だった。
 GW前の4/13〜14に偵察の意味も込めて越後駒へ。 この時の収穫が非常に大きく、今回の実計画の最大のポイントになった。 収穫の一つは白沢の滑降等から得た谷の積雪量。 この山域の谷は側壁の傾斜が平均して強く、谷に多くの雪が集まりやすい。 一見すると真っ黒な山でも谷にはたっぷりと雪がある。 流域面積にもよるが、標高1200m付近まで滑降できると予測した。 もう1つは兎岳〜灰ノ又・北面の豊富な積雪を確認できたこと。この山域は北アと比較すると1000mも標高が低いので、日射の影響を受けやすく、主に南斜面は雪が極端に少ない。 しかし、豪雪地帯ゆえに日射の影響を受けにくい斜面には雪がたっぷりある。
 これらのことから残雪の豊富な谷と東〜北の斜面や尾根をどのように繋ぐかがルートの鍵となる。GW前の2週間は自宅、会社の昼休みと地形図を眺めるのが日課となった。
 そして、GW山行。 十字峡から真っ黒な山に向かってスキーを担ぎ歩き始めるには少しばかりの勇気を必要とした。 これでもし、2週前に越後駒の偵察に行っていなければ、少ないながらもこれまでの経験がなければ、、、。 確信をもってたどり着いた稜線。裏側は期待通りの雪の世界だった。
 ここからは経験と観察力、それと動物的勘?がものを言う。 ルートの読みを誤ると即、薮漕ぎ地獄の世界が待っている。 幸いルートミスは2回、藤原山への登高ルートと下山の無理矢理滑降(堀)のみだった。 何れも深入りし過ぎ原因だが好ルートとルートミスは紙一重ということも、、、少し反省。
 今回は体調が悪く、集中力を失いかけた場面もあったが、勝又、田宮さんと強力なメンバー、それと行者ニンニクパワーにも助けられ、初めて訪れた山域にも関わらずほぼ目標を達成することができた。 大斜面と谷の豪快な滑降に加え、新緑と山菜と美味しい水。 今年も8日間、充実したGW山行となった。
 越後駒〜中ノ岳、荒沢岳、さらに丹後山〜小沢岳、大水上山〜平ヶ岳、北ノ又谷や利根川の横断、、、、。
まだまだこの山域には課題がたくさん残されている。 今後も越後の谷と尾根、斜面を縦横に滑る山スキーを楽しみたい。
・ 感想(田宮)
 堀君の計画に乗っかった僕としては、まず、活動の足を引っ張る事がなくてよかった。沈殿の日の水汲みスキー滑降を除いて、堀*勝と同じ行動ができた。これが一つの成果です。 それと、滝ノ沢下部で竿を振ったことで、2000年黒部源流、2001年飯豊、2002年只見川源流で釣りにトライできたのも、印象深いです。二年連続
ぼうずですが、、、、。
・感想(勝又)
ゴールデンウィークの2週間前の越後駒から見た真っ白な兎岳や中の岳の雪が、2週間でどのくらい解けてしまうのだろうとやきもきしながら過ごしました。 実際は堀さんの完璧な?読みどおり充分滑れました。何よりも行者にんにく畑に出くわしたり、割れた沢から水汲んだり、側壁からごっそり落ちた雪のデブリに驚いたり、越後の春山を存分に楽しみました。 山の民宿「雲天」との再会もあり、越後の山の魅力にはまりそうです。今度は、もう少し早い時期に入りたい。
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28.尾瀬・平ヶ岳  縣(直)、縣(や)
【計画】
・山域・山名 : 尾瀬、平が岳
・目 的 : ステッップスキーで歩いて平が岳に行く
・期 間 : 2002年 5月3日〜 5月 6日・4日間(予備日1日)
・ルート:
 @鳩待峠〜山の鼻〜猫又川二股〜大白沢山〜オオシロ沢池のあたりBC(テント泊)
 ABC〜平が岳〜BC
 BBC〜下山 
 その他 ムジナ沢から至仏山往復など
【山行】
 ステップでテレマーク歩行してきました。山頂はガスっていたので堀チームを確認できませんでしたが、、。
次回は沢でしょう。
5月3日金 快晴
 鳩待峠9:00〜山の鼻10:00〜猫又川二股〜左又フタマタ沢右岸尾根
 〜1850稜線付近BC設置(テント)16:00
  前夜5月2日発、朝8時ごろ峠につく。たくさん車が路駐していた。
  山の鼻まで残雪があるなかスニーカーの子供連れとステップソールで張り合う。 山の鼻は小屋が開いていて、テントも4−5張りあった。至仏山往復が多いみたい。
 二股から2回沢を乗り越え、目印のあるところの尾根に取り付き、稜線でベースキャンプBCを張る。(今回新調したエアライズ2)
5月4日土 小雨 曇り 雨
 BC停滞、午後 ススガ峰へ
  気合入れて3時に起きたが雨模様のため食後寝る。目が覚めたら晴れ間が見えたのでススガ峰まで偵察。最近買ったデジカメで写真をとって遊ぶ。
5月5日日 雨→晴れ
 BC11:00〜白沢山〜平が岳山頂14:30〜白沢山〜BC17:30
  好天を期待したが朝から雨。天気待ちで風が強いが急速に晴れてきた。
 11時出発、 ピークを1回降り、急斜面をトラバースし、白沢山にのぼり、稜線づたいに歩き、平が岳山頂に至る。 この辺は傾斜がゆるいところが続くのでステップが快適だった。シールを使ったがなくても行ける。 
 (復路のアップダウンでは使用しなかった) 山頂あたりはちょうどガスっていた。期待していた北面は木が多くでていてガスのためよくわからず。 すぐ下山した。
5月6日月 快晴
 BC07:15〜ススガ峰〜BC09:30〜往路下山〜鳩待峠15:00
  朝から快晴。もう一度平が岳を身にススガ峰にいく。いい景色だった。下山時は、行きに渡ったスノーブリッジが解けてしまい雪壁をすこし高巻きするはめに合い、ちょっとあせった。
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29.針ノ木岳  田宮、
 GW後の週末、雨(雪)で決してGoodコンディションではなかったですが、旧友&新友との山を楽しみました。
・日時 : 2002年5月19日 8:30〜2:00
・場所 : 針の木(扇沢駐車場〜針の木とズバリの鞍部2550m)
・天気 : 晴れ後雨&雪
・参加 : 縣、田宮、堀米夫妻、パリダカライダー田村、革靴スキーヤー高橋
 扇沢の駐車場に朝8:00に集合。8:30出発。出発時は晴れ。沢山の山屋が三々五々(テレ、アルペン、ボード、スクーター、つぼ)と登った後を追い出発。雪の少ない年なので残雪量に心配があったが、鳴沢の出会い付近からシール歩行可能。蓮華大沢も稜線まで雪が繋がっていた。途中、雨が降出し簸よって下ろうかと相談するも、だれもが行ってもいいよとあいまいな回答。そうこうする内に田村さんが黙々と登り始める。結局2550mまで登れてしまう。上部は雨でなく雪だったのでそれほど不快ではなかった。 今年は雪が少ないのが幸いしたのか、雪質がGood。小石もほとんどなし。テレで臨んだ僕も快適に滑り&転び落ちました。 堀米夫人はレベルの高い滑りを披露。田村さんは2年前のレース滑り、高橋さんは板&ビィンディングがATOMIC&ディアミールになってましたが、革靴でヒールフリーウェーデルンでした、、。
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30.白馬鑓ヶ岳  勝又
 今シーズンの滑り収めということで鑓温泉に行ってきました。
北アルプスは久しぶり。また、あの、噂の(?)RSSAの牧野さんとご一緒できるということで、とっても楽しみでした。
・日程: 5月25日(土)〜26日(日)
・メンバー: 田宮、牧野さん(RSSA)、勝又
・山域: 北アルプス、鑓温泉
・ルート:
5/25 猿倉駐車場〜長走沢〜小日向のコル〜鑓温泉(テン場)〜天狗山荘〜鑓温泉
 昨晩、牧野さんお薦めの「飯森駅」でビバーク。(素晴らしい駅です。ご利用あれ) 朝、快晴。越後の黒っぽい風景を見なれた目には北アルプスはまぶしいくらいに白い。山開きの日だったため猿倉の駐車場が大賑わいでびっくり。鑓温泉までそれぞれのペースで歩く。 やっぱり例年より雪は少なく、杓子沢もかなり汚れてました。
温泉に着いてテントを張ったあと、天狗山荘をピストンする。上部は風が強い。広くて気持ちの良い斜面。テントは3張りだけで意外と少ない。
 5/26 鑓温泉〜鑓ヶ岳〜鑓温泉〜双子尾根2284付近〜長走沢〜猿倉
 牧野さんだけ朝風呂に入り、ゆっくり鑓ケ岳ピークへ。残念ながら立山方向はガスで見えない。1昨年前力不足で滑れなかった山頂直下を滑る。 上部だけ若干固かったがあとは快適。鑓温泉の左側に出るルンゼ状に入ってダイレクトにテン場へ。荷物を撤収したあと、ひと滑りして長走沢上部へ登り返す。へとへとで思ったより時間がかかった。思っていたより斜面の状態が悪く、悪戦苦闘しながら何とか滑り降りました。
 牧野さんの奏でるケーナの音色を聞きながら、ゆったりとした楽しい山行となりました。ね、田宮さん。
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