北海道クワウンナイ沢  2002/09/12〜16 :No.2             No.1↑


▲2002/9/15/05:16
稜線での朝は美しい。冬になる前の朝の空気、きもちいい。
まぶしい朝日を浴びつつ出発。
くっきりとその重みを感じながら受け取る太陽の光、あたたかい。
本当に山の朝は美しくて、この時間わたしは毎日何をしているんだろうかと思う。
その日だけの朝が毎日繰り返されていることに気づきもせずに。

▲2002/9/15/08:02
なんてなだらかな稜線なんだろう。
快晴。乾いた風がきもちいい。日本ではないような空気、空間。
例えば子ヤギがひょっこり現れて話しかけても驚かないかも。
ハイマツ、笹、苔の緑が秋だけれど鮮やか。
手前赤いところは紅葉したチングルマ。

▲2004/09/16/05:34
昨晩は、この裏旭キャンプ場にツェルトを張って寝た。
他にはソロのテントが一張りのみ。
ここは標高2100mもあるから霜柱がバリバリ。
赤く染められて後ろにそびえるのは、北海道で一番高い旭岳(2290m)。
起きてすぐこれから空身で登頂しに行くところ。
みるみる太陽が昇っていく。景色が変わっていく。

▲2004/09/16/06:44
今日の一番乗り!
誰もいない山頂をぐるぐる走り回る。爽快爽快!
ざくざくと霜柱を踏み踏み、
滑らないよう気をつけながら降りていくと・・・
あ!我が家(ツェルト)が見える!矢印のところ。
我が家が見えるのはなんともいい気分なのだ。

▲2004/09/16/08:57
さくさく下っていくと、硫黄のにおい。中岳温泉だー!!
前にいたパーティはTシャツなどで肩まで入っていた。
乳白色で湯加減も浴槽?もばっちりなのだ。ブラボー!とりあえず足湯。
温泉というものはなぜこんなにまったりといい気分にさせてしまうのか。
ぽかぽかと日差しもきもちいい。ぐぅ・・・。

▲2004/09/16/09:58
下界まで降りれば、「温泉、ビール、ごはんー!」と気合を入れて、
中岳温泉を後にするとすぐに遊歩道が。
しかしそんなことよりも、辺り一面チングルマの群生がすごい!!
気持ちよすぎる秋の日。

▲2004/09/16/11:40
姿見の池と旭岳。とうとうこの山行も終わりが近い。
朝登った旭日岳があんなに遠くに・・・。
ロープウェイでここ「山頂駅」まではあがってこられるので
観光客で賑わっている。そうか、ここは観光地なのか。
久しぶりの人ごみ?にとまどってしまう・・・。
”カムイミンタラ「神々の遊ぶ庭」”
このあたりは、アイヌの人たちにそう呼ばれていた。
納得。広く透き通って鮮やかに、美しく豊かな庭だった。
沢登りと縦走と、欲張りで充実の5日間。ありがとう北海道!!
山行記録はこちら■
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